代表プロフィール

よろし代表
宮本 一徹(みやもと いってつ)
2005年に家業承継のため帰郷を決断。以降、生まれ故郷の喜界島に貢献したいという思いで、独学でWEB作成(HTML・CSS・画像処理等)を学び、
喜界島特産品を総合的に扱う「喜界島特産品通販サイト けらじ屋」、「喜界島ポータルサイト 喜界島ナビ(その後、喜界島観光物産協会に譲渡)」その後も多数の喜界島関連WEBを作成。以降、島の地域産業団体や地域コミュニティ団体等で様々な役を歴任。近年は「農産物加工事業」や「農産物生産事業」をスタート。
<性格>
常に考え事や仕事に追われているため不愛想に思われてしまう事が多いです。人と本音でぶつかり合いたいと思っているので飲み会ではつい熱くなりすぎる事が多いです。でも人を心底嫌いになる事はありません。基本的に人が好きです。
<趣味>
食べ歩き、読書、モータースポーツ観戦、娘とゲーム対決
<好物>
美味しいもの、お酒、人
略歴
1978年 | 3月1日生まれ(以降18歳まで喜界島で育つ) |
1993年 | 喜界高校卒業 |
1993年 | 神奈川県で就職。工場関係で10数年勤務 |
2005年 | 家業の宮本商店を継ぐため帰郷 |
2007年 | 「喜界島特産品インターネット通販サイト けらじ屋」のオープン |
2009年 | 喜界島ポータルサイト「喜界島ナビ」作成(その後多数の外部・内部サイト作成) |
2010~ | 喜界島観光物産協会事務局長、喜界島観光物産協会副会長、奄美群島観光物産協会喜界島物産コーディネーター、花良治集落区長、 花良治みかん振興会事務局長、その他様々な役を歴任。 |
2016年 | 農産物加工品の製造に着手 |
2020年 | 1年間の農業研修期間を経て、農産物の生産を本格的に始める |
2022年 | 事業所名を「宮本商店」から「よろし」に変更 |
ご挨拶

「よろし」代表の宮本、そして家族です。
よろしでは、喜界島特産品通販サイト「けらじ屋」の運営を始め、農産物の生産、食品の製造、島内向けに食品や日用品等の販売を行う、よろず屋(商店)の運営を行っています。
それぞれの事業については「事業案内」ページで詳しいご案内を掲載しておりますのでご覧下さい。
ここでは、私、代表宮本の事業に対しての想いや、姿勢についてお話させて頂きたいと思います。(不定期になるとは思いますが進捗に合わせて内容を更新したいと思います。)
想い・事業・経営理念について
私は何故か20代中頃から、一度きりの人生を自分だけの満足感や豊かさといったものより、社会に貢献する事に使いたいと強く思うようになりました。
自分を美化する訳ではないですが、10代・20代の前半までは遊ぶ時以外はとにかく無気力だったと思います。
それが”社会”や”自分以外の何かのため”と思うと、どこからともなくエネルギーが湧いてくる事に気づきました。(人によって対象は異なっても、よく聞く話なので人間の本質なのかもしれません。)
その感情に素直に従うと人とぶつかる事、損をする事も多く、「事業家には向いてないんじゃないか」「道を間違えてるんじゃないか」と思う事もありましたが、そのような迷いもまた、自分の中で物事を深く考えるきっかけを与えてくれます。
学生時代の成績は最低クラス(嘘偽りなく言うと最下位)で、字もまともに読めなかったので、その時点で出来る事は何も無く、それから何かを学び始めるのはとても大変でした。
それでも何かを始める時は自分がその分野の事を完全に理解している必要があると思っているので徹底して学ぶようにしています。
島に帰ってきてからは島の中で出来ることは何だろうと考え、必要だと思う事をやってきたつもりです。
ここまで、十数年間、自分なりには全力で走ってきたつもりですが、何ができたかと思うと、結果として殆ど何もできていない、というのが正直なところです。
社会全体に貢献するどころか、地域(島)に対しても、殆ど貢献できていません。人口の減少を止められたわけでもなければ、島に住む人たちの生活の向上に大きく貢献できた訳でもありません。
そんな自分に対しては情けなさやもどかしさを覚えます。
少しばかり、気持ちの切り替えの必要性を感じ、2022年1月1日より、祖父の時代から70年以上地域に親しまれてきた「宮本商店」という屋号を「よろし」に変更する事に致しました。
「宜(よろし)」は「宮本」へ改名前の宮本家の古い名字です。宮本家は、かなり古くからの記録が残る旧家で、代々、時代ごとに必要な社会貢献に尽くしてきた家柄だったと伝え聞いております。そのようなルーツを忘れず、自分の中から湧き上がってくる感情を信じ、前に進んでいきたいと思います。
「社会貢献をしたいなら政治家にでもなったら」と言われる事もありますが、島の中では民間の立場で事業を行い、事業を成長させる事がもっとも社会に貢献する事になると思っています。

自立自興。
花良治集落の公民館に昔から貼られているものです。(いつかは分かりません。)
どういう意図があったのかは分かりませんが、他の集落でも貼られているようなので、島全体(町)のスローガンだったのかもしれません。
現実はどうなのかというと、「自立自興」からは程遠い状況にあると言わざるをえません。
下は喜界町の歳入歳出決算(令和元年度)(他の年も大きな違いはありません)

出典:鹿児島県喜界町)(https://www.town.kikai.lg.jp/zaisei/machi/yosan-zaise/kessan.html)
歳入の中身を見てみます。

出典:鹿児島県喜界町)(https://www.town.kikai.lg.jp/zaisei/machi/yosan-zaise/kessan.html)
歳入の中で最も大きいのは使途自由な地方交付税が40%以上、使途が指定される国庫支出金、県支出金が25.4%、合わせると65.4%。
その他、町債や地方消費税交付金等で、(国や県などからの)依存財源が80%を超えています。
喜界町は人口減少に歯止めが掛からず過疎地となり、地域経済は大きく後退しているので「自立自興」を目指していたのだとしたら、未来への投資に大きく失敗している事になります。
こちらは国の歳入歳出

出典:財務省ウェブサイト)(https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/account/fy2019/ke0211b.html)
国の歳入は33%(令和3年は41%のようです)を公債金収入(国の借金とされる)に頼り、歳出は税収(58兆円)の40%近くの22兆円が国債の支払い(借金の返済)に充てられています。
シンプルに見るなら経営体として健全でない事はわかります。
実際、消費税は段階的に引き上げられる等、財政の健全化は急務とされています。
国の歳出の中身は

一部、見やすく色・サイズを変更しています。
出典:財務省ウェブサイト)(https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/account/fy2019/ke0211b.html)
最も多いのが社会保障費33%。そして次が国債費(借金の返済)22%、そして地方交付税交付金15.8%
もちろん、様々な部分で改革が必要なのだとは思いますが、地方に住む私達からすると国債費を省けば「社会保障費」に次いで多い「地方交付税交付金(喜界町の歳入の40%以上を占める)」も大きく関係してきます。
国の財政状況を考えれば改善を迫られるのは当然のように思います。
つまり、喜界町も国の財政状況、というより方針次第で厳しい状況に追い込まれる可能性が高いという事だと思います。
最も健全なのは町税(自主財源)の比率を高める事だと思いますが、現実、町の経済自体は昔より後退しているので殆ど期待できないのだと思います。
それでも今後、外部からの財源の先行きが不透明なら、自主財源の確保が急務です。
自主財源の確保は政治や行政の力だけで、どうにかできる部分ではなく、町の民間事業者の活力が最も必要となる部分だと思います。
国から安定的に予算を調達し、正しく予算配分するのに政治が必要かもしれませんが、社会全体の事も考え、(島にとっての)もしも(依存財源のカット)に備えるなら、地域で事業を興して本質的に地域の力となり、社会全体(微々たるものかもしれませんが)にも貢献したいというのが私の考えです。
私達の力ではたかがしれているかもしれませんが、多くの地方の民間企業で活力が生まれ価値創造活動が活発になれば、国力は回復し、また国という概念を超え、多様性に富んだ楽しい世界になるのではないかと思っております。
そのために最も必要な事は地方に住む人が創造的である事だと思います。(依存心が強いとその辺が弱くなる気がします。)
それぞれの地域にはその地域の環境が生んだ素晴らしい資源(モノや環境)があります。
その資源を社会が必要とする価値(喜び)に変換するのは、その地域に育まれ、その地域を愛する、その地域の「人(ヒト)」だと思っています。
幸い、島にも他に誇れるモノ・ヒトといった資源が沢山眠っていると思っています。そのような資源に光を当て、多くの人が本当に必要とするもの(価値<喜び>)に変えていく。
私達「よろし」は、喜界島でそのような価値創造(喜び創り)活動を積極的に行いたいと思っています。私達に限らず、そのような起業家が島内で沢山生まれれば、必ず、活気に満ちた島が作れると信じています。
「よろし」は、喜界島の中で、このような活動(価値創造)の一端を担い、トップランナーを目指し、トップランナーであり続け、社会全体に貢献する事を目標としています。
そして、よろし内で活動を共にする人達は勿論、島で生きる人達の「生活の質」や「幸福感」を向上させていく事へ尽力する事も同時に行っていきたいと思っています。
結論として、「よろし」が事業を通じて達成したい事は大きく次の2点です。
●それを創る島の人も物心両面で豊かになり幸せになる事
「よろし」では現在、「特産品の通信販売」「食品加工」「農業生産」「よろず屋(商店)運営」の4つの事業を行っています。
これら4つの事業では「喜びをおとどけする(特産品通販)」「喜びをつくる(農産物加工)」「喜びをはぐくむ(農産物生産)」「喜びをつなぐ(よろず屋運営)」と”喜び”をテーマとして事業を行っており、お客様への”喜びの提供”を事業コンセプトとして取り組んでおります。
事業を行うものなら誰もが「価値(喜び)」を創るために活動しているので、「喜びの提供」というのは当たり前の事かもしれません。 でも、その当たり前の事を絶対に忘れることなく、極めていけるよう、事業に邁進していきたいと思っております。
「喜界」は、”喜びの界(世界)”と書きます。「よろし」は、「事業を通じて喜界島を喜びの世界にする事に貢献する」という経営理念を持ち、喜界島に関わる全ての人の幸せと喜びを追及するための事業を展開していきたいと考えています。